こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、都内で人気の七福神めぐりコース、「日本橋七福神めぐり」に出かけます。
■日本橋七福神めぐり
「七福神めぐり」。
七福神が祀られている寺社をめぐって、そのご加護を受け、福を授かろうというものです。
江戸時代に広まった風習と言われ、東京だけでも多くの七福神めぐりがあります。
その中でも最も人気のある七福神めぐりの一つ…。それが「日本橋七福神めぐり」です。
毎年、正月1/1から1/7まで行われ、たくさんの人がお参りします。
新年にその年の福を祈願…。それができればいいんだけど、今はもう待っていられません。
コロナ退散とソーシャルワーカーの皆さんの健康・安全を祈願しに、いち早く七福神めぐりを決意しました。
七福神を祀る寺社をめぐって、まさに「神頼み」の祈願旅。
マスク&ソーシャルディスタンスの少し窮屈な巡礼ですが、それでも思いが届くといいなと思って出かけます。
今日は、そんな思いを込めた「日本橋七福神めぐり」の模様をレポートします。
■日本橋七福神めぐりコース
「日本橋七福神めぐり」は、日本橋エリアに近接する寺社をめぐる約3~4㎞のコース。
数ある七福神めぐりの中でも最もコンパクトな部類。時間をかけずに廻れるのも、人気の理由でしょうね。
日本橋七福神めぐりで参拝する寺社と、祀っている七福神は次のとおりです。それでは、日本橋七福神めぐりの旅にでかけましょう。
寺社 | 七福神 | 住所 |
---|---|---|
小網神社 | 福禄寿・弁財天 | 東京都中央区日本橋小網町16-23 |
茶の木神社 | 布袋尊 | 東京都中央区日本橋人形町1-12-10 |
水天宮 | 弁財天 | 東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1 |
松島神社(大鳥神社) | 大黒様(大国神) | 東京都中央区日本橋人形町2-15-2 |
末廣神社 | 毘沙門天 | 東京都中央区日本橋人形町2-25-20 |
笠間稲荷神社 | 寿老人 | 東京都中央区日本橋浜町2-11-6 |
椙森神社 | 恵比寿神 | 東京都中央区日本橋堀留町1-10-2 |
寶田恵比寿神社 | 恵比寿神 | 東京都中央区日本橋本町3-10 |
■小網神社(福禄寿・弁財天)
まずは、地下鉄・人形町駅から徒歩5分。福禄寿と弁財天を祀る「小網神社」へ。
創建は約550年前の文正元年(1466年)、悪疫鎮静の神として鎮座しました。
「悪疫鎮静」。今の時期にぴったりじゃなないですか。力強くお祈りいたします。
そのご利益の強さも評判で、東京大空襲のなか社殿が戦災を免れたり、御守りを持って出兵した全員が無事帰還したり。
境内には、福禄寿と弁財天の小さな像があります。
弁財天は「銭洗いの井」(水)があるので、ここでお金を清めてから財布に入れると、金運がアップするそうです。
■茶の木神社(布袋尊)
続いて、布袋尊をお祀りする「茶の木神社」へ。
町内の人からは「お茶の木様」と慕われている、こじんまりとした神社です。
江戸時代、この地に大老堀田家の上屋敷があり、この神社はその守護神として祀られました。
神社の周りの土提芝に茶の木がぐるりと植込まれ、その緑が見事であったと伝えられています。
今でも防災・生産の神様として信仰を集めています。
■水天宮(弁財天)
さらに歩みを進めると、道の向こうに大きな社がそびえます。
こちらは「水天宮」。安産・子授けのパワースポットとして有名で、この日も赤ん坊連れの参拝者が多くいました。
その境内に鎮座するのが「宝生弁財天」(ほうじょうべんざいてん)です。
久留米藩主・有馬頼徳が、宝生流能楽の技の競い合いに臨んだ際、この弁財天に願をかけて勝利。それ以来、宝生弁財天として敬われています。いまも芸事や学業向上を祈願しに、多くの参拝者が訪れています。
■松島神社(大国神)
続いて、大国神を祀る「松島神社」へ。
その社があるのはビルの1階。都心ならではの風景ですね…。
そんな今の姿からは想像できないですが、創建の頃(鎌倉時代以前)、ここは入り海だったそうです。
その入り海にあった、松が生い茂る小島に神々を勧請したのが、松島神社のはじまり。
ご祭神は、大国神をはじめ14柱。移り変わる時代のなかで、ずっと大切にされてきた神社です。
■末廣神社(毘沙門天)
毘沙門天をお祭りするのが「末廣神社」です。
当社は、この地にあった葭原(吉原)の氏神として信仰されました。
境内には、この社の庇護に当たった町火消「は組」の石碑があります。
その前には、小さな毘沙門天像も。毘沙門天の御利益は、勝ち運向上のほか病気平癒も。小さな毘沙門天様に、疫病退散と健康安全を祈願しました。
■笠間稲荷神社(寿老神)
次に向かったのは、日本橋浜町にある「笠間稲荷神社」。
日本三大稲荷の一つ、茨城県にある笠間稲荷神社から分祀してこの地に建てられました。
御本殿に向かって左側にお祀りされているのが、七福神の一神「寿老神」です。
寿老神は、長寿の神にして、お導きの神・幸福の神。ここでも、はやく平穏で幸せな日々が戻ることをお祈りしました。
■椙森神社(恵比寿神)
「椙森神社」と書いて「すぎのもりじんじゃ」と読みます。
創建は遠く一千年前。天慶3年(940)年、田原藤太秀郷が戦勝を祈願したとされる由緒ある社です。
その後、江戸を開拓した太田道灌が干ばつの際に雨ごいしたところ、その願いがかない関東一円に雨が降ったという逸話も残ります。
境内には、宝くじの起源とされる富くじを称える「富塚」があります。
これは、江戸時代にここで富くじが数多く興行されたことに由来します。富くじは、江戸庶民の楽しみの一つだったそうです。それは今も変わりませんね。
■宝田恵比寿神社(恵比寿神)
前述までの7社が、公式HPでも紹介されている「日本橋七福神めぐり」のコースです。
時間があれば、ちょっと足を伸ばして参拝したいのが、恵比寿神をお祀りする「宝田恵比寿神社」です。
べったら市の神社として古くから信仰を集めた社です。
ご神体の恵比寿神は、徳川家康から寄進されたものと伝えられています。
■「明るい毎日」祈願
以上、新年を待たずに行った「日本橋七福神めぐり」でした。
コロナ退散、ソーシャルワーカーの皆さんの健康と安全を祈願。明るい毎日がはやく戻って来ますように。
その思いが七福神さまに届いたらいいな…。
またどこか、七福神の祈願旅に出かけたいと思っています。
ありがとう、日本橋七福神さま! 祈・コロナ退散! 祈・「明るい毎日」カムバック!