「雑司が谷七福神めぐり」レトロな下町の景色も楽しもう!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、雑司が谷の七福神に健康祈願!「雑司が谷七福神めぐり」です。

■雑司が谷七福神めぐり

「七福神めぐり」
七福神が祀られている寺社をめぐって、そのご加護を受け、福を授かろうというものです。

江戸時代に広まった風習と言われ、東京だけでも多くの七福神めぐりがあります。
今回訪れたのは、東京の豊島区、雑司が谷(ぞうしがや)の街。池袋から徒歩15分ほどの距離にもかかわらず、レトロな景色の残る下町エリアです。

この雑司が谷のレトロな風景を楽しみながらめぐるのが、「雑司が谷七福神めぐり」です。
実はまだ新しい七福神めぐり。2010年に雑司ヶ谷の町おこしのために企画され、2011年初詣からスタートしました。

ほとんどの七福神巡りが元旦から7日までなのですが、雑司が谷七福神巡りは通年で行われています
雑司が谷案内所や鬼子母神堂、大鳥神社、清立院などで色紙を購入したら、いつでも御朱印めぐりの旅に出かけられます。

今回祈願するのは、病魔退散とソーシャルワーカーの皆さんの健康・安全です。
江戸時代とは異なるマスクをつけた巡礼ですが、この思いを七福神の皆さまに届けたい…。
今日は、そんな思いを込めた「雑司が谷七福神めぐり」の模様をレポートします。

■雑司が谷七福神めぐりコース

「雑司が谷七福神めぐり」は、東京豊島区(一部文京区)の雑司が谷エリアにある寺社をめぐる約3.5㎞のコースです。
所要時間は約2時間。順番は特に決められていないので、好きなところから巡ることができます。

雑司が谷七福神めぐりで参拝する寺社と、祀っている七福神は次のとおりです。
鬼子母神が有名な街なので、その鬼子母神の娘神である吉祥天が入っているのが特徴です。これは寿老人の代替。新しい七福神めぐりならではの機転ですね。

寺社七福神住所
仙行寺華の福禄寿豊島区南池袋2-20-4
中野ビル布袋尊豊島区南池袋2-12-5中野ビル1F
観静院弁財天豊島区南池袋3-5-7
鬼子母神堂大黒天豊島区雑司ヶ谷3-15-20
大鳥神社恵比寿豊島区雑司が谷3-20-14
清立院毘沙門天豊島区南池袋4-25-6
清土鬼子母神堂吉祥天文京区目白台2-16

順番は決められていないので、好きなところからスタートしましょう。
今回は、池袋駅から歩いて雑司が谷へ。この表の上から順に、仙行寺から清土鬼子母神堂へめぐるルートで7つの寺社をめぐります。

仙行寺(華の福禄寿)

「福禄寿」をお祀りしているのが、仙行寺です。
ここの福禄寿は、一般的なお爺ちゃん形と異なる中性的なお姿。法華経を通してその姿を具現化した「妙法福禄寿」。通称「華の福禄寿」と呼ばれています。彫刻家・小野直子さん作です。
本堂のあるビルの1階から2階の吹き抜けには、高さ4.6mの大仏が鎮座しています。大佛師・渡邊勢山さん作の池袋大仏。空中に浮遊するその姿は圧巻です。

中野ビル(布袋尊)

なんとも愛嬌のある「布袋尊」をお祀りしているのが、中野ビルです。
こちらは大正6年(1917年)、同ビルの7代当主の代に建立されたもの。親子像なのだとか。
親の右手は、東京大空襲・城北大空襲で破損。戦禍を生き抜き、当地でいまも平和を希求しています。

観静院(弁財天)

「弁財天」をお祀りしているのが、観静院(かんじょういん)です。
慶長年間(1596~1615)に創られた寺社。正式名称は、平等山観静院。日蓮宗のお寺です。
弁財天は、本堂に向かって左手に鎮座しています。琵琶を弾く姿は、芸術・学問の神として多くの信仰を集めています。

■鬼子母神堂(大黒天)

続いて、雑司が谷のシンボル、国の重要文化財にも指定されている「鬼子母神堂」です。
雑司が谷の鬼子母神(きしもじん)は室町時代末、1561年に清土(現在の文京区目白台)で掘り出せれた鬼子母神像を、1578年に現在の場所に堂を建てて安置されたことに始まります。
江戸時代に入って社殿が造営され、将軍の御成りがあるほど繁盛しました。今でも子育て・安産の神として広く信仰され、多くの参詣者が訪れています。
境内には古社・武芳稲荷や樹齢700年と言われる大イチョウもあり歴史を感じます。七福神の「大黒様」は、敷地内の「大黒堂」という休憩所のなかに鎮座。異国風の面持ちのイケメン大黒様でした。

■大鳥神社(恵比寿)

鬼子母神堂からほど近く、「恵比寿」をお祀りしているのが、大鳥神社です。
江戸時代に鬼子母神堂境内に出雲国・鷺大明神が勧請されたのがはじまり。明治の神仏分離令により大鳥神社として独立しました。
恵比寿は、本堂に向かって右側、境内社・西宮神社にお祀りされています。

■清立院(毘沙門天)

続いて「毘沙門天」をお祀りしているのが、清立院(せいりゅういん)です。
創建年代は不明ですが、鎌倉時代に旅の僧がここで日蓮像を村人に授けて立ち去ったという謂れがあり、鎌倉中期には存在していたと推測されます。
寺院内にある木彫りの毘沙門天像は豊島区の指定文化財となっています。ガラスケースに大切に保管されていました。

■清土鬼子母神堂(吉祥天)

最後は、「吉祥天」をお祀りする、清土鬼子母神堂へ。
雑司ヶ谷鬼子母神堂に祀られている鬼子母神尊像は、この清土の場所から出土したもの。そのゆかりの出現地に清土鬼子母神堂が建てられました。
吉祥天は、この鬼子母神の娘神。仏教では毘沙門天の妃といわれ、福徳安楽を与える天女として信奉されています。


雑司が谷七福神めぐり。寺社めぐりはもちろん、雑司が谷のレトロな街並みを歩くのもとても楽しかったです。
高層ビルの立ち並ぶ池袋のすぐ近くにこんな下町があるんだなぁ…。途中、都電がゆっくりと走る姿も見れて、なんだか昭和のワンシーンに時間旅行したみたいでした。
レトロな下町を楽しむ雑司が谷七福神めぐり、あなたも出かけてみませんか?

ありがとう、雑司が谷七福神めぐり!

【雑司が谷七福神めぐりマップ】

亀戸七福神めぐり(「夢中図書館」作成)

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