通年開催「多摩川七福神めぐり」 パワースポット巡って健康祈願

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、多摩川エリアのパワースポットを巡る「多摩川七福神めぐり」です。

■多摩川七福神めぐり

「七福神めぐり」
七福神が祀られている寺社をめぐって、そのご加護を受け、福を授かろうというものです。

江戸時代に広まった風習と言われ、東京だけでも多くの七福神めぐりがあります。
その中でも「多摩川七福神めぐり」は、2014年に町おこしとして始まった新しい七福神めぐりです。
新年限定で開催されることの多い七福神めぐりですが、ここは1年を通して巡ることができます

(「矢口の渡し」跡近くの多摩川を臨む)

めぐる場所は、多摩川近くの矢口・下丸子地域です。
この地域は、1358年に謀殺された新田義興にまつわる様々な逸話や史跡が残っているところ。

「多摩川七福神パワースポットめぐり」とも呼ばれる七福神めぐり。
今こそ、人知を超えたパワーにあやかりたい…。疫病退散とソーシャルワーカーの皆さんの健康・安全を祈願しに、多摩川七福神めぐりに出かけましょう。

■多摩川七福神めぐりコース

「多摩川七福神めぐり」は、矢口・下丸子エリアの寺社をめぐる約4㎞のコース
比較的コンパクトにまとまっていて、ぶら歩きには丁度いい距離ではないでしょうか。

多摩川七福神めぐりで参拝する寺社と、祀っている七福神は次のとおりです。5つの神社と1つのお寺、1つの地蔵を巡るコースになっています。

寺社七福神住所
新田神社恵比寿東京都大田区矢口1-21-23
頓兵衛地蔵布袋尊東京都大田区下丸子1-1-19
矢口中稲荷神社福禄寿東京都大田区矢口1-5
氷川神社大黒天東京都大田区矢口1-27-7
延命寺寿老人東京都大田区矢口2-26-17
東八幡神社弁財天東京都大田区矢口3-17-3
十寄神社毘沙門天東京都大田区矢口2-17-28

多摩川七福神のホームページに、マップとモデルコースが掲載されています。
モデルコースは、新田神社をスタート地点として、表の上から下の順で寺社を巡り、再び新田神社に戻る、約1時間20分のコースです。
それでは、このコースを参考に多摩川七福神をまわってみましょう。

多摩川七福神ホームページより)

■新田神社(恵比寿)

東急多摩川線の武蔵新田駅を降りて、まずは新田神社へ。
御朱印色紙を購入できるのは新田神社のみ。御朱印スタンプも新田神社にすべて用意されていて、すべての七福神を巡り終わったら、自己申告で御朱印スタンプを押すスタイルです。

新田神社は、1358年に矢口渡で非業の死を遂げた新田義興を祀るために建立されました。
この新田義興は、南北朝時代の英雄・新田義貞の次男で、武勇に秀でた武将でした。

一時は足利尊氏を撃破するほどの活躍を見せますが、再び鎌倉をめざしたところを敵方の罠にかかり、多摩川の矢口渡で謀殺されました。
その後、矢口付近には落雷や火の玉が現れ、義興の謀殺に関わった者が謎の死を遂げるなど、人々は義興の怨霊と恐れます。

そこで、近隣の住民らが義興の霊を鎮めるために墳墓の前に創建した新田明神社が、新田神社のはじまりです。
その墳墓「御塚」は、今も社殿の後方にあります。古来からその中に入ると必ず祟りがあると言われ、今は柵で囲われています。いきなり、パワースポット感全開ですね…。

他にも新田神社は見どころがいっぱい。樹齢700年と言われるケヤキの古木「神木」や境内末社「稲荷神社」。パワースポットゆえか、恋愛成就を願う石の彫刻「LOVE神社」なるものもあります。「破魔矢」発祥の地でもあり、「勝守」も人気。硬軟両方でパワーを授かれそうですね。
なお、この新田神社に祀られている七福神は「恵比寿」です。

■頓兵衛地蔵(布袋尊)

「布袋尊」をお祀りしているのが頓兵衛地蔵。正式名は地蔵菩薩立像です。
新田義興の謀殺に加担した船頭の頓兵衛が、その罪を悔い一体の地蔵をつくりました。それが「頓兵衛地蔵」と呼ばれる所以です。
なお、義興の恨みから地蔵の顔が崩れて溶けたと言われ、別名「とろけ地蔵」と言われています。実際は材質が崩れやすい砂岩のためだそうですが…。

■矢口中稲荷神社(福禄寿)

武蔵新田駅のホームのすぐ脇に鎮座しているのが、「福禄寿」をお祀りする矢口中稲荷神社
今から約200年前に大凶作があったとき、百姓の金子作衛門が京都伏見から正一位稲荷大明神の御神体を矢口村田町に遷座しました。
村を挙げて念じたところ、例年にない大豊作となったといいます。ここもパワースポットですね…。

■氷川神社(大黒天)

「大黒天」をお祀りしているのが、氷川神社です。
御祭神は、嵐や疫病を司り災いから人々を守るとされるスサノウノミコト(素戔嗚尊)。これは念入りにお参りしなくては…。
すぐ近くには遊具で遊ぶ子供の姿も。子供たちの笑顔をたやしてはいけませんね。

■延命寺(寿老人)

「寿老人」をお祀りする延命寺。もともとは蓮花寺という寺でした。
しかし1358年、新田義興の怨霊とされる雷火によって焼失。その際に聖徳太子が彫ったと言われる地蔵尊像だけは難を免れました。
以来、その地蔵は「火雷除子安地蔵尊(延命地蔵)」と名が付き、寺の名も「延命寺」として再建されました。

■東八幡神社(弁財天)

「弁財天」をお祀りしているのが、東八幡神社です。
創建は1250年とされ、江戸期には湯坂八幡神社と呼ばれていました。1911年に、近くの西八幡神社と合祀して「東八幡神社」となりました。
鳥居の横に、「矢口の渡し跡」の石碑があります。ここから、新田義興は死への船出をしたのですね…。今も、すぐそばを多摩川が流れています。

■十寄神社(毘沙門天)

「毘沙門天」をお祀りするのが、十寄神社です。
多摩川の矢口渡で新田義興とともに謀殺された10人の従者を御祭神としています。
江戸期には、新田神社に願い事をするときは、まずここで参拝しないと成就しないと言われていたのだとか。なんと…。だからもう一度、新田神社に戻るのか?

■「明るい毎日」祈願

以上、矢口・下丸子地域のパワースポットを巡る「多摩川七福神めぐり」でした。
それにしても、この地域に残る伝説も逸話も知らなかった…。こうしてぶら歩きすることで、その街の成り立ちや史跡に刻まれた人々の思いを知ることができるのは面白いですね。

特に「多摩川七福神パワースポットめぐり」は、今回の目的にぴったりかもしれません。
人知を超えたパワーで、疫病退散、ソーシャルワーカーの皆さんの健康と安全を…。
明るい毎日がはやく戻って来ますように。七福神さま、何卒よろしくお願いします。

ありがとう、多摩川七福神めぐり! 祈・コロナ撃退! 祈・「明るい毎日」カムバック!

【多摩川七福神めぐりマップ】

多摩川七福神めぐり(「夢中図書館」作成)

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