北品川から大森まで旧東海道を歩く「東海七福神めぐり」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、北品川から大森まで約4.5㎞、旧東海道を歩く「東海七福神めぐり」です。

■東海七福神めぐり

「七福神めぐり」
七福神が祀られている寺社をめぐって、そのご加護を受け、福を授かろうというものです。

江戸時代に広まった風習と言われ、東京だけでも多くの七福神めぐりがあります。
今回は、東京品川から大森へ、旧東海道沿いの七福神をお参りする「東海七福神めぐり」に出かけます。

「東海七福神めぐり」は、昭和7年(1932年)に品川が大東京に編入された記念として開催されるようになりました。
期間は毎年、元旦から1月15日まで。開運招福を願ってたくさんの人が、旧東海道の七福神めぐりに出かけます。

新年の七福神めぐりは叶いませんでしたが、かける思いは変わりません。
こんな大変な状況だから、七福神の皆さまに開運招福と疫病退散をお祈りしたいんです。

今日は、そんな願いを込めて「東海七福神めぐり」に出かけましょう。
旧東海道を歩いてめぐって七福神参拝。普通の毎日がはやく戻ることをお祈りします。

■東海七福神めぐりコース

「東海七福神めぐり」は、北品川から大森まで旧東海道沿いにある寺社をめぐる約4.5㎞のコースです。
所要時間はおよそ2.5時間。いい運動になりますね。

東海七福神めぐりで参拝する寺社と祀っているご神体は次のとおりです。

寺社七福神住所
品川神社大黒天品川区北品川3-7-15
養願寺布袋尊品川区北品川2-3-12
一心寺寿老人品川区北品川2-4-18
荏原神社恵比寿品川区北品川2-30-28
品川寺毘沙門天品川区南品川3-5-17
天祖諏訪神社福禄寿品川区南大井1-4-1
磐井神社弁財天大田区大森北2-20-8

順番は特に決められていないので、好きなところから巡ることができます。
今回は、北品川から大森へ。旧東海道を南へ、7つの寺社・スポットをめぐります。

■品川神社(大黒天)

東海七福神めぐりのスタートは、赤い電車に乗って京浜急行の新馬場駅へ
駅を出てすぐ、第一京浜の向こう側にこんもりとした緑の山が見えます。

こちらが、文治3年(1187年)創建の品川神社
源頼朝が、安房国の須崎明神を当地に勧請したのが始まりとされています。
その後、慶長5年(1600年)、徳川家康が関ヶ原の戦いに出陣する際、品川神社に戦勝祈願した由縁から、徳川家の厚い庇護を受けました。

鳥居の脇に「大黒天」の像が建っています。
急な石段をあがって境内へ。疫病との戦いの必勝を祈願します。
さらに、富士山を模した小高い山「品川富士」を登って開運祈願。使われているのは富士山の本物の溶岩だそうです。

■養願寺(布袋尊)

「布袋尊」をお祀りしているのが、養願寺です。
天安元年(1299年)創建の天台宗のお寺です。虚空蔵菩薩がご本尊。レトロな雰囲気の残る寺社周辺は、映画のロケととしても使われているそうです。

■一心寺(寿老人)

養願寺のすぐ近く、「寿老人」をお祀りしているのが、一心寺です。
安政2年(1855年)創建の真言宗のお寺です。旧東海道において裏鬼門の方角に向いて守護するお寺です。本尊は成田山の分身である不動明王です。

■荏原神社(恵比寿)

一心寺からしばらく歩いて荏原神社へ。「恵比寿」をお祀りしています。
創建は古く、和銅2年(709年)と伝えられます。品川の龍神様として多くの信仰を集めます。
恵比寿様は、鳥居をくぐってすぐの所にいらっしゃいました。釣り竿をもってます。釣果はいかに…?

■品川寺(毘沙門天)

「品川寺」と書いて「ほんせんじ」と読みます。「毘沙門天」をお祀りしているお寺です。
大同年間(806~10)開創と伝えられる古刹。入口にある大きな銅造地蔵菩薩坐像は「江戸六地蔵」の一つで東京都指定文化財です。
鐘楼にある大梵鐘は「洋行帰りの鐘」と呼ばれるもの。慶応3年(1867)パリ万国博覧会出品後に行方不明となりましたが、スイス・ジュネーヴで発見され、60余年を経て昭和5年(1930)に里帰りを果たしました。

■天祖諏訪神社(福禄寿)

「福禄寿」をお祀りしているのが、天祖諏訪神社です。
天祖神社と諏訪神社は、古くは神明宮・諏訪社と称して立会川をはさんでそれぞれで祀られていましたが、昭和40年(1965年)に現在地に合祀されました。
この辺りには、かつて土佐藩の下屋敷がありました。ペリー来航の際には、若き坂本龍馬も同地で守護に当たったと言われています。そんな同地ゆかりの坂本龍馬像(マスクしてます)も詣でました。

■磐井神社(弁財天)

最後は、大田区大森へ。「弁財天」をお祀りする磐井神社です。
平安時代後期編纂の「延喜式」などにも記載されている古社。本殿を護る狛犬は、親犬と三匹の子犬。この姿から、神社は子宝・安産にご利益があるとされ崇敬されています。


東海七福神めぐり
北品川から大森まで、旧東海道沿いに鎮座する七福神さまをお参りする小旅行。
昔の人は、さらにこの先、京都や大阪まで、歩いて行ってたんだよなぁ。その健脚に尊敬の念を抱くとともに、「いつか歩いてみたいな」なんて無謀な思いを抱くのでした…。

ありがとう、東海七福神めぐり!

【東海七福神めぐりマップ】

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