こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、鎌倉七福神巡り、福禄寿を祀る「御霊神社」(ごりょうじんじゃ)です。
■鎌倉七福神巡り
鎌倉七福神巡り。正確には、鎌倉・江の島七福神巡りと言います。
古都鎌倉と江の島の八つの寺社に祀られている、幸運を招く七福神を参拝するたびです。
ちなみに、なんで八社かというと、弁財天を祀る寺社が2つあるから。
江戸時代に正月行事として一般化しましたが、現在では通年で参詣することができます。
北鎌倉、鎌倉、そして江ノ電に乗って長谷へ。前回は長谷観音をお参りしました。
今回は、長谷観音のほど近く、福禄寿を祀る「御霊神社」を訪問します。
■御霊神社
御霊神社。「ごりょうじんじゃ」と呼びます。
後三年の役で活躍した鎌倉権五郎景政をまつり、地元では「権五郎さま」と呼び親しまれている神社です。
毎年9月に行われる「面掛行列」が有名です。
その十面のうちのうちの一面が福禄寿で、宝蔵庫に祀られています。
長寿、家禄永遠にご利益があるとされれています。
(宝蔵庫)
創建は平安時代後期と推定されています。
主祭神は、関東平氏の一人、鎌倉権五郎景政です。
鎌倉景政は、平安時代後期に湘南地方を治めていた武将です。
その武勇をもって知られ、16歳の頃、後三年の役で源義家に従軍。
右目を射られながらも奮闘した逸話が残されています。
■境内ぶら歩き
境内をぶらり歩きましょう。
境内の中央奥に、本殿が鎮座しています。社の頭上には「鎌倉権五郎神社」と木製の札が掲げられています。
その前には、景政が領地を見まわる際に弓を立てかけたと伝わる松の古木「弓立の松」があります。
景政は、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」にもその活躍ぶりが記載されているほか、全国各地に射られた右目に関する不思議な伝説が残っています。
猛将としてあがめられ、いつしか神格化されたのかもしれませんね。
(弓立の松)
さらに、境内には末社・摂社が鎮座しています。
こじんまりとした神社ですが、なんだかんだ見どころがいっぱいです。
■鳥居の前を横切る江ノ電
そんな中で、一番の見どころと言えば、神社のすぐ脇を走る江ノ電でしょう。
御霊神社は、江ノ電の長谷駅と極楽寺駅のちょうど中間地点の線路沿いに位置しています。
江ノ電が鳥居の前を横切る風景は、人気の撮影スポットとなっています。
特にアジサイが咲く季節はカメラマンがたくさん来るみたい。江ノ電、アジサイ、さらにお寺と、鎌倉の魅力が満載ですもんね。
この日も、鳥居の前を江ノ電が通り過ぎていく姿を眺めました。
境内の表参道、鳥居の前を横切る電車ってはじめて見ました。権五郎さまもびっくりでしょうね!
ありがとう、御霊神社!ありがとう、権五郎さま!
■基本情報
名称:御霊神社(ごりょうじんじゃ)
所在地:神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
アクセス:江ノ電・長谷駅から徒歩5分
営業時間:9:00~17:00(宝蔵庫の拝観)