こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、街あるき企画「浅草七福神めぐり」第2回、「待乳山聖天」です。
■待乳山聖天
出だしから想定外のスタートとなった浅草七福神めぐり。
※そのときの記事はこちら
気を取り直して向かったのは待乳山聖天。
「まつちやましょうでん」と読みます。
ここは七福神のひとつ、毘沙門天を祀っています。
素朴な疑問なのですが、なんで「待乳山(まつちやま)」って言うのでしょうか?
調べてみると、「待乳」は「真土」(まつち)とも書き、この辺り一帯は泥海だったのに、ここだけが真の土であったことに由来するそうです。諸説アリ。
もちろん初めてなので境内を散策。
といっても広くないので、ちょっとぶらぶらしたらすぐに本堂に着きます。
面白いのは大根をお供えすること。売店でも大根が売ってます。
本堂の中も、本尊の前にうず高く大根が積まれています(撮影禁止のため画像無し)。
ふたたび素朴な疑問なのですが、なんで大根なんでしょうか?
これも由縁を調べると、大根のデトックス効果にあるみたい。
曰く、大根には、体内の毒素を中和して消化を助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとして尊ばれているのだそう。
大根を胸に抱えてお参りするお母さんの姿を見たら、なんか大地への感謝みたいなものを感じて、ホンワカした気持ちになりました。
1月7日にはここで「大根まつり」が開催されます。
ここで、備えられた大根をふろふき大根に調理して振る舞うとのこと。これをいただくと、身体と心の健康を得ることができると云われています。
来年の1月7日は土曜日だから、ぷらっと行ってみようかな。
■池波正太郎生誕の地
ところで、この待乳山聖天の傍らに、「池波正太郎生誕の地」という碑がありました。
同氏は言わずと知れた日本を代表する時代小説作家。「真田太平記」や「鬼平犯科帳」が有名ですね。1923年にこの辺りでお生まれになったようです。
確かに、このあたりの下町の風景は、鬼平がどこに現れてもおかしくないように思いました。
なお、実際の鬼平犯科帳の舞台は両国です。
さてさて、ついに手に入れた、はじめての御朱印はこちら!
七福神めぐりは、街あるきの醍醐味がいっぱい。
普段は見過ごしている街の歴史や風景に、思いがけず出会えます。
次は大根をお供えします、毘沙門天さま!
続く。
■基本情報
名称:待乳山聖天(まつちやましょうでん)
所在地:東京都台東区浅草7丁目4-1
アクセス:
時間:浅草駅から徒歩で10分